小林よしのりは相変わらずネットに対する無知・無理解を晒していると思った。小林よしのりは「長い文章を読める読者がいない。ネット社会になって、読者が恐ろしく劣化してしまった。」という。そうしたなかで、言論誌は同じようなことを表現を過激化させながら掲載せざるをえなかったという。

最近は小林よしのりを知らない若者も多い。これを読んでそうかも知れないと思うだろう。しかし、そもそも小林よしのりは『ゴーマニズム宣言』という漫画で単純明快な表現を使って政治を語った。評論家などの文章を似顔絵などを交えながら取り上げ、主人公である小林よしのり自身が怒鳴ったりしながら論評する。本人は認めないだろうが、ネット右翼の産みの親は小林よしのりだという意見は根強い。

LGBTや発達障害──僕はいずれも当事者だ。それらについて何十冊もの本を読み、それらについてネット上で議論した。長い文章を読まなくなったわけではない。むしろそれぞれのテーマについて専門家を見つけることができた。発達障害がある少年が犯した犯罪について家庭裁判所の調査官が書いた本を読んだこともある。

インターネットの掲示板を見ていても何も分からない。何かのテーマについて興味を持ったときにGoogleで検索する、Wikipediaを見る、そしてAmazonで本を探す。そしてネット以外では都心部にある大きな書店に行く。長い文章を読まないひとはもとから読まない。長い文章を読めるひとは自分の好きなテーマを自分のペースで調べる。過激な文章や炎上だけで本を買うほど読者は甘くない。

【出典】「読者が恐ろしく劣化、書き手も劣化」小林よしのりさん:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASL9V41MQL9VUPQJ004.html